スイスに移り住んで1週間たちました

大変でした

今ブログを書いているのは夜で、子供を寝かしつけてからの時間です。 今日までの1週間はほんとに疲れ果てていて、子供の寝かしつけとともに 寝落ちて朝が来ていました。何に疲れ果てたかというと、ほぼ子供の世話です。 初めての新生活や後に書く現地特有の苦労ももちろんあるんですが、 日本を出国する先月3月末から子供が風邪をひいてしまい、ぜんそくのような 持病がある子供は風邪をひくと色々世話が焼けるのでした。

というかそもそも、やはり1日中子供の世話をするのは大変ですね... 僕は子供が3ヶ月くらいのときに、育休(実際は有給で長めの夏休み3週間) をとったので1人で子供の世話をするのがいかに大変かを分かっている つもりでしたが、赤ちゃんと3歳児はまた異次元。これを読んでるパパさん!、 特に未就学の子供を専業主婦の奥様1人で1日中世話されているケースは、 ぜひとも普段からパートナーの苦労のケアを!!(まじで!!)

スイスという国

あらかじめ調べたり聞いたりしたスイスという国をまとめておきます。 スイスの国土の形状はなんとなく四国本島に似ていますが、面積はその倍の 九州本島よりも少しだけ大きい4万平方キロ、人口は四国のほぼ倍の8百万人 なので、人口密度的には四国と同じくらいです。ヨーロッパの中では 極端に物価が高くかつ裕福な国として非常に治安が良いと言われており、 実際英会話教室でもヨーロッパ系の講師の方から「スイスは大丈夫だけど 隣のイタリアやフランスに行くときは絶対気をつけろよな!外では誰とも話すな! 50ユーロだけ持って他は全部ホテルの金庫だぞ!」なんて何回言われたことか。

そしてGDPは世界で20位あたり、人口も少ないので一人あたりGDPでは 世界で4位(2013年)です。物価が高い理由を説明するとヤケドしそう なのでやめときますが、EUに加盟せず自国の1次産業や労働力を保護し、 最低賃金もとても高いことが理由の1つのようです。人件費が非常に高いので 、なんでも高いとされるスイスにおいても外食はダントツに高くなっています。 通貨はスイスフラン(CHF)、今は1Francだいたい120-125円です。

あとは多言語国家であること。隣接するドイツ、フランス、イタリアの 言語に加え、ラテン語を起源とするロマンシュ語の4言語が公用語として 認められていますが、人口分布としては3分の2がドイツ語を話します。 ホームページも「DE | FR | IT」と多言語表示に対応しているのが普通。 ちなみに、スイスのドメインは.chで、これはラテン語の国名 Confoederatio Helvetica(なんぞこれ!)の頭文字をとっているそう。 さらにスイスって言い方はある意味日本語で、英語ではSwitzerland( スウィッツァーランドゥ、英会話教室で訂正された)、ドイツ語では Schweiz(シュヴァイツ)といいます。ドヤァ。

もうひとつ、これは観光でなく移住した人からの忠告だったのですが、 洗濯や掃除は平日の午前7時から午後10時までの間、さらに日曜は絶対ダメ、 とされています。お店やスーパーも土曜は早く閉まり日曜は閉店です。 スイスは敬虔なキリスト教の国であり、日曜は安息日として"静かに" 過ごす日となっているからです。これは国民の習慣としてしっかり根付いており 、日曜にうるさくしてると隣人から怒られたり、最悪の場合、通報された人もいる なんて言われていました。

で、1週間生活してみて...

①物価が高いが給料も高い(はず)

さんざん物価が高い高いと言われて来たものの、「ものによる」という 普通の感覚かつ人々の給料もその分高いだろうから言うほどじゃないと 思ってます。たしかに自宅からそう遠くない都市中心に出る路面電車が 往復1千円くらいだったり、スーパーで買い物すると5千円いくのは普通 だし、バーガーキングのセットが2千円近くになるのはさすがに 「高っ」って思うんですが、路面電車しかりインフラ面の整備具合や お店や家屋、人々の雰囲気を見るにやはり裕福な国のようです。 それでもなんでも物価が高いわけでもなくスーパーで地元の農産物や 加工品に関しては高めなものの日本のスーパーでもあり得る範囲に 思います。また、観光でも有名なところではチョコレートやチーズ、 ワインは安くて良いものが多いようです。もちろん、チョコレートや お菓子をターミナル駅の路面店で買ったりすると日本の1.5倍くらい する、というのはあります。我が家に関しては、今月末に妻の給料が 初めて出る(主夫として初のお給料様!)のでまだ不安があるっちゃ あるのですが。

②日曜ルールはガチです。

日曜だけではありません。祝日もお店は閉店します。運か不運か、 4月はイースターがあるので、到着して最初の週末3日金曜はgood friday, 5日eater, 6日eater mondayと祝日続きに世間は4連休です。 4日土曜日を除いてスーパーは閉まってしまいますので、慣れない 買い物なのに買いだめをすることになりました。

またさっそくですがアパート階下の方に怒られてしまいました。 やはり日曜、しかもeasterの日はクリスマスに並ぶ祝日で、 ほぼいつも通り走る路面電車をよそ目に町は異常に静かでした。 まちゆく人も少なく、車通りも路地にはありません。 特に子供にはいつもより静かにさせようと思っていたのですが、 そろそろ1週間たち心のゆるみもあってか、やってしまったようです。 子供が昼寝から起きて暴れはじめてすぐ、インターホンが鳴りました。 階下の方は年配の方で、ドイツ語しか話せないとのことでこちらも ただ謝るだけだったのですが、身振り手振りで足音がうるさいことを 指摘されたので、何とかがんばろうと思います。その後子供の ストレス発散に大きな公園に遊びに行ったときも思ったのですが、 隣人や公園でトラブった際にちゃんとお詫びしたり説明できる 程度にはドイツ語やっとかなきゃなと今頃反省している所です。

③やっぱりドイツ語分からん!!

とはいえ、全然分からん(笑) 僕らが移住したのはスイスの地方都市で ドイツ語圏なのですが、駅や町の案内表示、電車のアナウンス、 スーパーの表示、商品の表示、何から何までドイツ語だけ。 特に主夫としては炊事のためスーパーでの買い物が日々の重要なタスク な訳ですが、いやマジで分からんのです。多分、日本のシャレオツな 洋食文化のおかげで、けっこうな数の英語以外の外来語に触れている と思うんですが、それってどうやらフランス語やイタリア語らしい。 milch(牛乳)は低脂肪なのか栄養付加なのか分からんまま なんとか普通の買えたけど、saft(ジュース)とか、 wurst(ソーセージ)とか、wasser(水)とか、分からんよ... ソーセージとかドイツ語代表みたいに思ってたくらいなのにヴゥーストって、 もう裏切られた感じすらあるよ...

それで実害というか、失敗もちゃんとしてしまいました。 スイスは水道水が強い硬水のため慣れてないとお腹をこわすと言われるので、 飲料水としてミネラルウォーターを買っているのですが、 ようやくコスパや硬度的にコレだ!と思った水を大量に買ったところ ガス入りだったのです。そうです、炭酸水です。冷たい水が飲みたい のにシュワっと酸っぱいやんけ。1ダース買ってもうたわ。 スーパーのPBなんですが、ラベル似過ぎ。てか2種類あるの知らんし。 悔しいから画像貼ります。

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(左:ガス入りの水、右:普通の水、真ん中のフランス語にgazってある)
なお、マジメな主夫の私が家計簿つけようとしてもレシートのドイツ語 が分からなさすぎて心が折れたことは言うまでもありません。
また、住んでる地域で人に英語が伝わる感覚は、日本と同じくらいかも。 スーパーの人、駅の売店の人、仕事で日常的に英語に触れない人々は 挨拶程度。逆に郵便局や都市のターミナル駅で働く人には英語でも 会話をしようと何とか協力してくれる。もっとドイツ語勉強してくれば 良かった...

これから

来週から妻が週5の通常勤務になります。主夫がんばれ俺!
来週か再来週には引っ越しの荷物も届き、住民登録して携帯契約して (プリペイドSIMは調達済み)車もゲットする予定です。
理想とされるヨーロッパ周遊の生活はまだ先になりそう...